K様邸全塗装工事(諏訪市)

2023年10月13日 12:09

施工前説明

御依頼頂いたお客様は塗匠のホームページを見てご契約に至りました。
今回の施工は全塗装工事です。

屋根はスレート瓦です。
経年に伴い無数にひび割れが起こっています。
このまま塗装をしても意味が無いのでしっかりクラック補修をしてから塗装します。

スレート瓦の特徴として最も多いのが苔です。
先端部分や面の部分に多く発生します。
高圧洗浄でしっかり取り除いてから塗装を行います。

ベランダトップコートの再塗装も行います。
今回のベランダはFRP防水になっていてFRP防水の上には必ずトップコートという塗装の層が施してあります。
このトップコートが経年でだんだんと傷んでくると細かなひび割れ、剥がれ等様々な悪影響を及ぼします。
FRPの層まで傷みが進行してしまうと雨漏れを起こしたりしてしまいます。
修繕費用もかなり高額となってしまうので
そうなる前にトップコートをしっかり塗って保護します。
ベランダに屋根が無い場合は直に紫外線が当たりやすくなるので再塗装メテナンス期間は5年程になります。

10月13日

高圧洗浄作業

高圧洗浄は塗装作業の中でもかなり重要な工程です。
ホコリが付いた上から塗装をしても簡単に剥がれてしまいます。
経年でついた汚れやチョーキング等を洗浄でしっかり除去して綺麗にしてから塗装を行います。
塗装場所ではない窓やコンクリートなども一緒に洗って綺麗にします。
せっかくお家が綺麗になっても他が汚いのはよろしくないので
一緒に洗って綺麗にします。

経年劣化によってチョーキングが強く出ています。
洗浄作業時にはこのチョーキングをしっかり落とします。

「外壁のチョーキング」とは
外壁表面を触ると粉状のものが付着する現象のことです。 外壁にチョーキングが発生するのは、多くの場合、経年劣化が原因です。

勝手口のコンクリートに発生した苔もしっかり落としました。

インターロッキングは今回サービスで洗浄を行いました。
経年汚れがしっかりついていましたが思ったよりはしっかり落ちて綺麗になりました。

本日の作業はここまでとなります。
明日は細かな補修関係を行う予定です。

10月14日

樋雨漏れ補修作業
2階屋根下塗りと中塗り作業

雨樋を繋ぎ合わせている結合部から水が漏れていました。
今回の塗装工事で新たにシーリング処置をして漏れを止めます。
最終的に塗装をするのでシーリング跡は目立たなくなります。

屋根の下塗り材料

屋根の下塗りはエポックマイルドシーラー
という材料を使用します。
スレート瓦に適した下塗り材なので仕上がりも格段に綺麗になります。

下塗りの状態です。
シーラーはしっかり染み込ませるようにぬっていきました。
薄く塗っても効果を発揮できないのでたっぷり浸すように塗っていきました。

中塗りの状態です。
今回はラジカル制御塗料を使用するので経年でくるチョーキングにも対応している塗料です。

中塗り完了

2階屋根の中塗りが完了しました。
これはまだ完成ではありません。
この後上塗りとしてもう一度同じ塗料で塗っていきます。
仕上げの作業は同じ色を使うため塗りの差が見分けにくくなります。
仕上げ作業は動画でフル撮影を行いますのでそちらをご確認下さい。

本日の作業はここまでです。

10月16日

雨樋塗装作業

本日は屋根の仕上げは中止して雨樋塗装を行いました。
朝確認したところ、昨晩の雨で屋根全体がびしょびしょに濡れてしまっていたため作業内容を変更しました。
雨樋の素材は塩ビ系なので初めに目荒らし作業を行い次にミッチャクロンを塗った後に本塗りを行います。

雨樋も今回下塗りミッチャクロンを入れて3回塗装しています。
中塗り(2回目の塗装)の状態だと吸込みムラやローラームラがまだ目立ってしまいます。

ムラの比較写真

写真をみてお分かりいただけると思いますが中塗りと上塗りとでは質感や美観も変わります。
しっかり3回塗りすることで美観も耐久性も格段に上がります。

2階の雨樋が仕上がりました。
本日の作業はここまでです。
明日は天気も良好予報なので屋根の仕上げを行う予定です。

10月17日

屋根仕上げ塗り作業
2階外壁下塗り作業

屋根仕上げ塗装の作業動画

本日は屋根の仕上げ塗装と2階外壁の下塗りを行いました。
まずは屋根の仕上げ作業の動画をご確認ください。
仕上げ塗装は同じ塗料で2回に分けて塗るため写真では差が分かりにくくなります。
仕上げの工程は動画で確認出来るようにしました。

屋根完成の動画

屋根使用塗料

外壁下塗り

2階の外壁の一部の下塗りをしました。
下塗りはサイディング壁に適したサフェーサーを使用しています。
薄く塗りすぎても本来の効果が発揮出来ないのでしっかり白色がつくように意識して塗りました。

本日の作業はここまでです。

10月18日

外壁下塗り作業

  • 下塗り

  • 下塗り

本日も昨日の続きで外壁の下塗り作業を行います。
今回の進め方は一気に全部の面をやらず1面づつ仕上げて行きます。
面積が少ない場所などは進みも早いため2面進むこともあります。
午前中に下塗りが終わったので数時間乾燥させてから中塗り、上塗りといった形で仕上げて行きます。

中塗り

下塗りがしっかり塗ってあると中塗り、上塗りが非常に綺麗に仕上がります。
また耐久性もしっかり持てます。

外壁使用塗料

外壁に使用する塗料は関西ペイントの
アレスダイナミックTOP
水性塗料です。
匂いもほとんどなく住宅街での使用でも気を使いません。
ラジカル制御の塗料なので経年によるチョーキングも防ぐ事ができます。

上塗り

西側には下屋根があるため絡んでいる外壁を先に仕上げました。

本日の作業はここまでとなります。
明日は下屋根の中塗り、上塗りの工程で仕上げていきます。

10月19日

下屋根中塗り・上塗り作業

下屋根も大屋根と同様にしっかり3工程に分けて塗装しています。
スレート屋根は先端部分の隙間に苔が発生しやすいです。
洗浄の時点でできるだけ根元までしっかり取り除く事が大事です。

上塗り

下屋根完了

下屋根が完了しました。

10月20日

北側外壁作業

中塗り

上塗り

北側外壁完了

本日は北側外壁が完了しました。

本日の作業はここまでです。

10月23日

東南側外壁作業

下塗り

本日は東側と南側の一部外壁を進めます。
午前中に下塗りが塗り終わりました。
今日は湿度は低く気温は高めで安定した気候なためお昼を挟んで乾燥させた後
午後から中塗りを行っていきます。
初めに中塗りを塗った所は充分乾燥時間をとることが出来るので中塗りが終わり次第
上塗りへと移って進め仕上げていきます。

中塗り

10月24日

上塗り続き作業

上塗り

東側、南側一部完了

ポスト周り補修

玄関横ポストの取り付け部分にひび割れがおこっています。
雨が当たる場所ではありませんが今回は塗装工事なのでこのようなひび割れもしっかり治します。
ポストは一度取り外してパテで補修します。
パテが乾燥してからペーパー処理をして塗装と一緒に仕上げていきます。

ひび割れていた場所はしっかり治りました。

下塗り

写真の範囲の下塗りが1時間程で塗り終わりました。
本日も気温湿度共に良好で乾きも早いので上塗りまで仕上げていきます。

中塗り

上塗り

外壁完了

本日で外壁全て完了しました。
明日は雨樋の塗装と帯塗装を行っていきます。

外壁完了動画

10月25日

縦樋塗装作業
帯塗装作業

縦樋も横樋と同様に目荒らしをしてからプライマーを入れて塗装します。
写真にはありませんが今回は「ミッチャクロン」
と言うプライマーを入れてから仕上げ塗装をしています。
素材が塩ビなのでそのまま塗ると剥離を起こす可能性があるので目荒らし、ミッチャクロン、塗装の順で仕上げました。

照明と出窓上の屋根はサービスで塗装しました。

帯塗装

外壁の一部に飾りを帯が付いています。
今回アクセントとして色を変えることにしました。
青いテープはマスキングテープです。

見切りを綺麗に出すために慎重に塗っていきます。

綺麗にラインを出す事が出来ました。
帯は腐蝕しやすいためシーリングで補修した後にしっかり3回塗装を行いました。

10月26日

ベランダトップコート
玄関ドア塗装

今日はベランダ床と玄関ドアの塗装を行います。
ベランダ床の素材はFRP防水です。
FRP防水は新築から5年~7年程でトップコートが劣化してきます。
トップコートとはFRP防水層を保護する為に1番上に塗装している塗装層の事を意味します。
トップコートにも多少の防水性能があるため定期的に塗装メンテナンスを行うことでFRP層を劣化から守る事ができます。
トップコートだけのメンテナンスとFRP層のやり直しとでは費用帯も大きく変わって来るため早めのメンテナンスが経済的にも優しくなります。

まずは機械を使って古い床面を研磨します。

エアコン室外機の下は専用の台座を使って持ち上げて塗装します。
台座が付いている4点の足跡は1番最後に補修をして目立たなくします。

研磨が終わったら掃除機で細かなケレンカスを掃除します。
ゴミが落ちたまま塗装をすると仕上がり面も汚くなってしまうのでしっかり掃除します。
掃除が終わった後はアセトンを使って脱脂作業をします。

下塗りプライマー

下塗りには層間プライマーを使用しました。

プライマーも下地を安定させるためには重要な作業になるのでしっかりと塗布しました。

トップコート1回目

今回のベランダは直射日光が強く当たる為乾きも非常に早いです。
逆を言えば直射日光が強く当たる分劣化も早くなるという事です。
トップコートはあくまで防水層を保護する程度の役目しかないので5年~7年のタイミングで再塗装の必要があります。
またバルコニーに後付けの屋根を取り付けることで劣化を遅らせたり防ぐ事ができます。

トップコート2回目

2回目のトップコートも1回目同様に一定の膜厚がつくように塗っていきました。

トップコート完了

トップコートの完了です。
続いて玄関ドアの塗装を行います。

玄関ドア塗装

玄関ドアの塗装を行います。
そこまで傷んでいる訳ではないのですが白っちゃけや傷などが無数にあるため
今回一緒に塗装を行います。

ドアノブは全て取り外します。

まずは目荒らしをして下地を調整します。
その後密着プライマーを塗ります。
今回はミッチャクロンを使用しています。
ミッチャクロンは厚く塗らずなるべく薄く均等に塗る事で効果を発揮します。

今回のドアは何回に分けて塗装します。
1回だけの塗装では下地が塗料を吸い込んでしまいムラが発生してしまいます。
このムラが消えるまで薄く数回に分けて塗装します。

本日の作業はここまでとなります。

玄関の塗装が完了しました。
今回は落ち着いた感じの色味で艶消し仕上げにしました。

全ての塗装が完了です。

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